今回ご紹介する本は、『The News Masters TOKYO』火曜日8時台のニュースマスター、楠木建(くすのき・けん)さんがおススメする一冊、『サムライ 評伝 三船敏郎』(松田美智子著/文藝春秋)。
当コラムは、ビジネスパーソンが「今、知りたい!」ニュースや情報を、広く・深く、そして楽しく「耳」に届けてくれる朝のラジオ番組『The News Masters TOKYO』(文化放送 AM1134/FM91.6 月~金 午前7時―9時)で、とりあげた本を紹介する。番組では、毎週火曜日の午前8時25分ごろから本の紹介コーナーを放送中。
著者の松田美智子さんは、元々舞台女優をされていた方。松田優作さんと結婚して離婚した後に、ノンフィクションや小説を書いている。
戦後、日本が意気消沈している中、黒澤明監督とコンビを組み、とんでもない名作を連発したのが、絶対に欠かせない主役スター、三船敏郎さん。三船さんが主演した映画は、「羅生門」、「七人の侍」、「用心棒」、「椿三十郎」、「天国と地獄」などなど、世界的に評価された作品ばかり。結果として、「世界のミフネ」と言われるまでに。
楠木さんは、おそらく日本人の俳優で最も世界的に知られた人物だと言う。
番組パーソナリティのタケ小山氏も「日本人で最初に世界に認知された方でいいと思う」と、同意していた。
三船さんは、とにかくストイックだったという。当時の大スターなので、威張ってもいいところを、常に、付き人もなく自分で運転し、30分前には必ず現場入りし、背筋を伸ばし、黙って座っていたという。
楠木さんが、初めて三船さんのカッコ良さにしびれたのが、なんと楠木さんが7歳の時!それは「レッド・サン」というフランス映画で、滅茶苦茶な西部劇だったという。主役は侍の三船敏郎、アメリカのならず者ガンマンのチャールズ・ブロンソン、フランスの色男アラン・ドロンが3人で大活躍するという、時空間を無視した作品。これを観た楠木さんは、子供ながらに「なんてカッコいいんだ!」と思ったそう。
楠木さんは、「三船さんは侍の役を演じていたが、三船さん自体が戦後の侍だったのかも」というオチを付けて紹介してくれた。
三船敏郎さんは、1920年に生まれ、1997年に亡くなられているので、お亡くなりになってから20年以上が経っている。月日が経った今もなお、「世界のミフネ」と呼ばれ、世界中から愛されるサムライ。
戦後の日本に誇りを与えてくれた偉人として、三船敏郎さんがどういう人物だったのか、是非、この本で知っていただきたい。
ゴルフ解説者のタケ小山さんがゴルフマネジメントで培った独自の視点でニュースを深堀りするラジオ番組「The News Masters TOKYO」と「BOOKウォッチ」 がコラボレーション。
ラジオ番組内コーナーの「トレンドマスターズTOKYO」(8:25~8:30)で毎週火曜日にお届けする本の話題を中心に、同僚や友人、家族に思わず話したくなる情報をコラム形式でお届けします。
「The News Masters TOKYO」(月)~(金)AM7:00~9:00
文化放送にて生放送!(AM1134/FM91.6/radiko.jp)
http://radiko.jp/#QRR