仕事や私生活で解決したい問題はありますか?そう聞かれて「問題はない」と答える人は恐らくいないのではないでしょうか。また、問題を解決しようと時間や労力をさいて取り組んだものの、そもそもその問題自体を見誤っていた‥そんな経験もあると思います。
本書は解決困難な問題があるとき、問題をそのまま真正面から解決しようとするのではなく、問題をリフレーミングする(捉え方や枠組を変える)ことによって、自分/自分たちにとって解決可能な問題へと変え、問題解決するためのノウハウがまとめられた一冊。
リフレーミングはカウンセリング領域でなじみのある概念ですが、本書ではより広い意味合いでリフレーミングを捉え、読者に問題解決のノウハウを伝授します。
イノベーション、問題解決、的確な疑問の提起、この3つの要素を組み合わせたリフレーミングの手法は、チームを率いるのにも、企業を立ち上げるのにも、契約を勝ち取るのにも、戦略を練るのにも、顧客の厳しい要求に応えるのにも、とにかく何をするのにも役立つ。個人的な問題も同じだ。(中略)
リフレーミングを使えば、あなたが人生のあらゆる分野で直面するほとんどの問題において、悩ましいジレンマを解消し、新たな前進の道を見つけ出せるのだ。
ー本文より抜粋
目次
PART1 解決すべき問題を解決しよう
INTRODUCTION あなたの問題とは何?
CHAPTER1 リフレーミングとは
PART2 リフレーミング・メソッド
CHAPTER2 リフレーミングの準備
CHAPTER3 問題のリフレーミング
CHAPTER4 フレームの外側に目を向ける
CHAPTER5 目標を見直す
CHAPTER6 スライド・スポットを探る
CHAPTER7 鏡をのぞき込む
CHAPTER8 相手の視点に立つ
CHAPTER9 前進する
PART3 逆風を乗り越える
CHAPTER10 戦術面での3つの難題
CHAPTER11 抵抗する人々への対処法
CONCLUSION 確証バイアスの罠
APPENDIX お勧めの参考文献
謝辞
【著者紹介】トーマス・ウェデル゠ウェデルスボルグ
問題解決とイノベーションの専門家。IESEビジネススクール修了、コペンハーゲン大学修士課程修了。エグゼクティブ・アドバイザー・講演家として、マイクロソフト、シティ、タイムワーナー、国連などのクライアントとリフレーミング手法を共有、洗練を重ねる。著書に『イノベーションは日々の仕事のなかに』(共著、英治出版)がある。
【訳者紹介】千葉敏生(ちば・としお)
翻訳家。1979年横浜市生まれ。早稲田大学理工学部数理科学科卒業。訳書に、『クリエイティブの授業』『クリエイティブを共有!』『クリエイティブと日課』(以上、実務教育出版)、『アメリカの中学生が学んでいる 14歳からの世界史』『反脆弱性』(以上、ダイヤモンド社)、『デザイン思考が世界を変える』『スイッチ!』(以上、早川書房)などがある。