読むべき本、見逃していない?

経済学者がアメリカ株式市場の明るい未来を分析

PR
  • 書名 株式投資の未来
  • サブタイトル永続する会社が本当の利益をもらたす
  • 監修・編集・著者名ジェレミー・シーゲル 著 / 瑞穂のりこ 訳
  • 出版社名日経BP社
  • 定価本体2,200円+税
  • 判型・ページ数A5判・368ページ
  • ISBN9784822244576

 著者のジェレミー・シーゲルは、ペンシルベニア大学ウォートン・スクール教授(金融学)で、株式長期投資の理論家として知られている。高名な経済学者ポール・サミュエルソンの弟子であり、また有名な投資家ウォーレン・バフェットが「すべての投資家が学ぶべき新しい事実」と本書『株式投資の未来』(日経BP社刊)に賛辞を寄せているところに立ち位置がよく表れている。つまり信頼のおける経済学者がアメリカの株式市場を詳細に分析し、その歴史と明るい未来を語っているということだ。

 著者がアメリカの個別銘柄の長期運用成績を徹底的に分析したところ、意外な結果が明らかになった。一例としてオールド・エコノミーの代表スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(現在のエクソンモービル)とニューエコノミーの代表IBMの2社の株価などを検討した。その結果、スタンダード・オイルは株価上昇率ではIBMを約3ポイント下回ったが、配当利回りではIBMを大幅に上回った。スタンダード・オイルの株価はつねにIBMよりも低かったので投資家は配当の再投資を繰り返すことで、保有株を積み上げ、保有株数が上回った分だけ、スタンダード・オイルのリターンはIBMを上回ったのだ。

 さらに分析を重ねたところ、市場平均を常に上回り続ける「黄金銘柄」というべき銘柄がかなり存在することが明らかになった。それは生活必需品メーカーと大手の製薬会社だったのだ。コンピューターやITなど新興企業のリターンは全体に冴えなく、老舗企業をたいていの場合下回り、著者はこれを「成長の罠」と名付けている。

 先進国の高齢化と新興国の台頭という世界的な流れの中で、何に投資したらいいのか? 外国株への投資、ポートフォリオの構成などのヒントになる理論とデータに満ちている。

 前著『株式投資』(日経BP社刊)は株式長期投資の名著としてロングセラーとなっているが、本書も2005年に日本で刊行されて以来、昨年(2017年)末に12刷を重ねる支持を受けている。

 市場が特に理由もなく上下する局面は「撤退の合図ではなく、インデックス・ファンドで実現できる以上のリターンを目指す絶好の機会だ」という著者のメッセージは明解だ。株式投資を理論的に実践しようという人には格好のテキストとなるだろう。

(文 BOOKウォッチ編集部)

オンライン書店で詳しく見る(購入もできます)

日経BP社

日経BP社は日本経済新聞グループの一員として、1969年4月に誕生しました。弊社の事業は、経営・技術・生活という3分野で主にビジネスパーソンに向けて展開しています。
その内容は、雑誌・書籍などを発行する出版事業、スマートフォン、PC、タブレット端末などに向けて情報発信するデジタル事業、展示会・セミナーなどのイベント事業、調査・コンサルティング事業など、多種多彩なメディアとサービスを駆使して、高付加価値の先端・専門情報を提供しています。

記事一覧 公式サイト

日経BP社の一覧

一覧をみる

アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!

おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

出版社の皆様!

御社の書籍も、
BOOKウォッチに
掲載してみませんか?