インターネットはとても便利なツールで、いまや身近になくてはならない存在です。
スマートフォンの台頭により、現在では小学生でもインターネット利用率が9割を超えています。
インターネットは便利なツールですが、使い方を誤ると危険な目に遭う可能性があります。
あなたの子どもをインターネットの危険から守るためにはどうすれば良いでしょうか?
雑誌『家庭の法と裁判 第32号』では「インターネットと少年の性非行」をテーマに、有識者による論稿を収録しています。
そのうちの一つ、ヤフー株式会社政策企画部参事/Zホールディングス株式会社GCTSO部常務執行役員付参事の佐川英美氏による記事「子どもたちが「道具」としてインターネットを活用できる力を育むために~保護者や子どもたちとともに考えるネットセーフティ~」には、子どもを守るためのヒントがちりばめられています。
その中で紹介されている誤解しがちなインターネットの特性は、大人が読んでもハッとさせられる内容です。
・情報の公開性への誤解(仲間内のみの社会ではない)
・デジタル情報の品質への誤解(時間で劣化、風化しにくい)
・インターネット空間の存在への誤解(仮想空間ではなく、法も適用される現実社会)
・無記名(=匿名社会)に対する誤解(通信ログによる追跡性)
・テキスト情報の伝達力に対する誤解(表情や声のトーンによる情報補完がないことによる解釈齟齬の発生の可能性)
・関係性の距離感に対する誤解(信頼性、親密性を対面より抱きやすい)
これれらの特性を認識しておかないと、子どもたちは、被害者にも加害者にもなり得ます。
筆者は、「親子で考える家庭ルールとその意味」が一番大事だと述べています。
子どもたちが自分の可能性を広げる道具としてインターネットを利活用する力を身に付けるために、是非本書をご活用ください。
特集 インターネットと少年の性非行
・インターネット上の少年の性非行の現状と対策
四方 光(中央大学法学部教授(元警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課長))
・子どもたちが「道具」としてインターネットを活用できる力を育むために
~保護者や子どもたちとともに考えるネットセーフティ~
佐川 英美(ヤフー株式会社政策企画部参事/Zホールディングス株式会社GCTSO部常務執行役員付参事)
・ネット利用型性非行の法律的問題点と調査・審判における工夫・留意点
岸野 康隆(横浜家庭裁判所判事)
庄山 浩司(横浜家庭裁判所家庭裁判所調査官)
インターネットは少年の性非行とどう関連しているか?
インターネットを使いこなす力を育むためには?
ネット利用型性非行に関する裁判所の調査・審判における、工夫、留意点は?
少年の性非行とインターネットの関わり、関係者の取組がわかる!