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書名
炎上する社会
- サブタイトル企業広報、SNS公式アカウント運営者が知っておきたいネットリンチの構造
- 監修・編集・著者名吉野 ヒロ子 著
- 出版社名(株)弘文堂
- 出版年月日2021年3月11日
- 定価本体2,200円+税
- 判型・ページ数A5判・並製・232ページ
- ISBN9784335552038
- Cコード1036
2005年、日本で初めて炎上という表現が使用されて以降、SNSの普及もあいまって、アルバイト従業員によるバカッターから、企業CMの不適切表現、経営者やタレントの不祥事にいたるまで、炎上事例は今日も増え続けています。そうした事例のなかには逮捕者が出たり、誹謗中傷に悩み自殺に至るケースもあるなど、炎上はネットの中の話だから......と、切り捨てることのできない事態となっています。
本書では、東芝クレーマー事件、UCC上島珈琲、PCデポ、ラーメン二郎仙台店、ローチケHMVチケットキャンセル騒動、大戸屋バイトテロなど、実際に起きた企業の炎上事例を対象に、炎上の構造と対応策を解析。Twitterの投稿から、誰がなんのために燃やしているのかを分析します。
炎上前の予備知識として、炎上後の適切な謝罪にも役立つ、ネット時代の広報必携書です。
【目次】
第1章 炎上とはなにか
1.炎上の定義と特徴
2.炎上のパターン
3.炎上の典型的なプロセス
4.炎上の2つの側面――「祭り」と「制裁」
5.本書で考えたいこと
◇コラム:炎上とソーシャルメディア
第2章 炎上の歴史と社会の変化
1.間メディア社会における炎上
2.炎上の変遷
3.炎上の発生・拡大に関わるメディアの特徴
4.炎上の認知経路は炎上への態度に影響するのか
5.炎上は、ネットだけで起きているわけではない
◇コラム:J-CASTニュースから見た炎上
第3章 Twitterでは炎上についてなにが投稿されているのか
1.炎上ではなにが起こっているのか
2.事例1――PCデポ炎上(2016年)
3.事例2――ラーメン二郎仙台店炎上(2017年)
4.攻撃的な投稿・批判的な投稿はリツイートされやすいのか?
5.炎上の時にTwitterで起きていること
◇コラム:PCデポに関する2ちゃんねるのスレッド
第4章 炎上に参加する人々
1.どのような人が炎上に参加しているのか?
2.炎上について投稿した人としていない人の違い
3.批判的な投稿をした人と批判以外の投稿をした人の違い
4.炎上の対象を批判した動機
5.炎上参加者は「普通」の人たち
◇コラム:誹謗中傷する人はどんな人か(対談:弁護士 清水陽平)
第5章 炎上は企業の評判にどう影響するのか
1.企業のレピュテーションと炎上
2.2020年調査の概要と主な結果
3.個別事例への反応
4.炎上と企業への評価
◇コラム:Z世代と炎上
第6章 危機管理広報から見た炎上
1.炎上社会における企業広報の役割
2.危機管理広報とはなにか
3.炎上対応の難しさ
4.どう対応するか――3つの軸から
5.どう備えるか
6.企業の炎上対応に必要なこと
◇コラム:炎上〇×クイズ
おわりに――ネットは社会をどう変えたのか
1.炎上の背景にある社会の変化
2.炎上のネガティブな影響をどう抑止するか
株式会社弘文堂
法律および人文・社会科学分野の書籍を発行しています。 とりわけ法律の分野では定評をいただいており、「弘文堂プレップ法学」など入門書から、 基本書として「法律学講座双書」「法律学講義シリーズ」、さらに論文集を多数出版し、 その出版活動は法律学全般を覆っています。最近では、「伊藤真シリーズ」 「新・論点講義シリーズ」「ケースブックシリーズ」「演習ノートシリーズ」 「判例ノートシリーズ」などを鋭意刊行中です。 人文・社会の領域では、下記の分野に意欲的に取り組んでいます。 1) 社会学、海外事情 2) 歴史学、人類学・民俗学、宗教学 3) 哲学・思想、精神医学・心理学 4) 経済・経営 5) 医療・介護・福祉 6) 資格試験
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