何か、お互いがヤジをぶつけているように感じるんですが......
スポーツ観戦に出かけると、時々大きな声でヤジが聞こえてきます。
野球ならば2アウト満塁で三振したとき。サッカーならばPKで外したとき。
「使えねえ」とか「辞めちまえ」とか、冷静に考えなくても、けっこうキツい言葉です。
ただ、日常の中でも、言葉にこそしなくても、そんな気持ちになることはあると思います。
頼んだ食べ物とは違う食べ物が運ばれてきたとき。レジの会計が他よりも明らかに遅いとき。
ぶっちゃけ、言葉に出てしまうことだって、たまにはあるんじゃないでしょうか。
逆に、仕事をしていると、ミスに対する注意や今後への激励かと思ったら、
よくよく考えてみると、「使えねえ」とか「辞めちまえ」とか、
そういう感じのことを言われていた、という経験もあると思います。
そもそも、言われる前からそう思われているっぽい人たち
やっぱり、「使えねえ」とか「辞めちまえ」とか、言われたくないですよね?
あと、勝手なイメージで「使えなさそう」とか「向いてなさそう」とか、
何もしていないのに思われていたら、「お前何も知らねえだろう」って、腹立ちますよね?
仕事教えるの大変そう、気をつかうの大変そう、ていうか、どうすりゃいいんだよ。
だったら、他の部署に行ってもらった方がいい、むしろ、採用しない方がいい。
それが、職場のため、組織のため、ですよね――。
現在、障害者がなかなか働けなかったり、書類上は「働いている」とされたりしています。
そうした背景にある本音は、何か面倒、という感情なのかもしれません。
けれど、新人は最初、誰でも「使えねえ」わけです
この本は、障害者と一緒に働くノウハウをQ&Aの形でまとめた部分と、
障害者雇用制度のポイントや、さまざまな障害ごとの特徴をまとめた部分で、できています。
たとえば、「どんな仕事を任せるか?」「法定雇用率とは?」「発達障害とは?」などが、
2~3ページごとにまとめられているので、即必要な情報を知ることができます。
編著者は、千原ジュニアさん司会のEテレ「
ハートネットTV B面談義」などにも出演し、
自身の半生が
松坂桃李さん主演でドラマ化された、全盲の弁護士の大胡田誠さんと、
優生保護法被害東京弁護団の責任者であり、障害者の支援も行う弁護士の関哉直人さん。
東証一部上場企業で障害者雇用部門のトップを務めた方なども加わって、
障害者を雇おうとする人事部門と、障害者を実際に受け入れる現場を、つないでいます。
Yahoo!ニュース、毎日新聞、シノドス、弁護士ドットコムニュースなどでも紹介され、
出版から約2年半が経っても、「
コンパクトでわかりやすい」と高い評価をいただく1冊。
障害者版の新人育成マニュアルとして、今日から貢献してくれます。
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