歯科医療トラブルの増加によって、本来、歯科医師が治療に専念すべき可処分時間を圧迫しています。どのようにすれば、トラブルを未然に防止し、仕事に専念できるでしょうか?ひいては、より良い医療を目指せるのでしょうか?
本書は、歯科医療事例につき、弁護士目線、歯科医師目線という2つの視点で分析。事例を多角的に分析することで、より深く、より実践的にトラブル対策を理解することができます。そして、その過程から得られた、歯科医療をめぐる法的問題点を解き明かすための「考え方」を、自らの日々の業務(ルーティンワーク)に活かせます。
また、図表や写真だけでなく、実際に患者さんに渡すプリント等も盛りこみました。今日からの診療にさらに活かしていただきたいと願っております。
主要目次
総 論 歯科医師の法的義務の概要
基本事例1 診療(医療)行為における注意義務
基本事例2 説明における注意義務
第1章 治療法の選択
事例a 対合歯の削合処置に至るまでに要求されるプロセス
事例b 根尖病巣による抜歯に至るまでに要求されるプロセス
第2章 投 薬
事例c 投薬にあたっての研鑽義務とその内容
事例d 投薬に先立つ問診義務の内容(範囲)
第3章 補 綴
事例e ブリッジの設計・制作・装着ならびに装着後の注意義務
事例f 支台築造およびブリッジの設計・制作における注意義務
第4章 抜 歯
事例g 抜歯の必要性とそれについての説明
第5章 矯正・インプラント
事例h 矯正治療中のう蝕の予防に関する注意義務
事例i インプラント治療にあたって要求される注意義務
第6章 見落とし
事例j 診断義務および転医義務(転医指示義務)
第7章 患者に対する説明
事例k 説明義務の内容(範囲)
『ルーティンで行う歯科医療リスクマネジメント』出版社の書籍紹介ページ