新型コロナウイルスの感染者が減少しているというニュースに、少しほっとしている人も多いだろう。しかしまだ、油断できないと思っている人もいるはず。
本書『コロコロ日記 新型コロナウイルス・NEWSウォッチ』(リーダーズノート出版)は、グラフィック・デザイナーのヒグマルコさんが、コロナ関連の内外のニュースやSNSをウォッチして描いたものだ。これまでの流れがイラストによって一目でよくわかる。
始まりは1月9日ごろ、中国湖北省の武漢市で起こっていた原因の分からない肺炎の病原体が新型コロナウイルスだったというニュース。春節を前にマスクをした中国人観光客(1月23日ごろ)、ダイヤモンド・プリンセス号での体温測定(2月3日ごろ)など、この頃はまだ他人事というムードが感じられる。そして4月7日の緊急事態宣言について、「内容の甘さに驚き」という海外の反応を紹介している。いま何が起きているかを知るだけでなく、この数カ月を振り返ることで、日本の対応が果たして適切なものだったかを痛感する。
日本ばかりではなく世界各地のニュースにも注目している。たとえば、韓国のドライブスルー方式のPCR検査について各国の報道を紹介しているので公平さが感じられる。ニュースソースが国内に限らないので、テレビのワイドショーのような偏りが感じられない。
ニュースばかりではなく、SNSも拾い上げているのが特徴だ。トイレットペーパーの買い占めがSNSで拡散され、デマがデマでなくなったことや「アベノミクスからアベノマスク」という名言がSNSで拡散されたことも詳しく取り上げている。
著者のヒグマルコさんは、「巣ごもりデザイナー」と自称しているが、収集した情報の幅の広さと感度には驚くばかりだ。1項目が1ページに描かれている。イラストにつく解説は、多くのメディアに目配りしており参考になる。新型コロナウイルスが世界にもたらした影響がつぶさにわかる一冊だ。
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