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いま大人にこそ、「日本史」を掘り起こしてほしいワケ

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近年の歴史ブームは、さまざまな形で日本史に親しむ人を増やしましたが、その一方で「歴史は好きだけれど、ひと通り学びきって飽きてしまったな......」という人も少なくないのではないでしょうか?
でも、少し待ってください。もしかすると、みなさんが理解した「日本史」はステレオタイプで一面的なものに過ぎないかもしれません。
本稿では、人気歴史研究家・歴史作家で、大学客員教授を務め、メディア出演も数多くされている河合敦氏の最新刊『絵画と写真で掘り起こす「オトナの日本史講座」』より一部を抜粋し、飽きてしまった歴史好きのみなさんをもう一度日本史の世界に誘います。

改めて、日本史を探検してみませんか


●「思惑の込められた歴史」で満足していませんか?
本書は、絵画や写真によって、日本史を楽しく理解していただこうと考えてつくった本である。

歴史教科書や副読本には、多くの絵画や写真が掲載されている。きっとみなさんにも、強く印象に残っている一枚があると思う。

こうした史料は、日本史を大きく変えたから教科書等に掲載されているわけだが、文字数の制限もあり、どうしてもキャプションを読んだだけでは完全に理解することはできない。

そこで本書では、そういった絵画や写真がいったい歴史的にどのような意味を持っているのかを詳しく解説してみた。


たとえば、昭和天皇が連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥を訪問した際に撮影された一枚。この写真が新聞各紙に掲載されたことで、多くの日本人が初めて戦争の敗北を実感したとされる。

実は、それこそがまさしく、アメリカの思惑だったのである。なぜなら、内務省がこの写真を発禁処分にしたところ、GHQがただちにその決定を撤回させているからだ。

こうした占領国の意図までは、歴史の教科書を読んだだけでは到底知ることができない。だからこそ本書は、知られざる意味が隠されている有名な一枚を、もっともっと深掘りしていこうというわけだ。


●「教科書に載る歴史」だけで満足していませんか?
一方で、必ず教科書に載っているのに、その当時はまったく無名だった絵画や写真というものもある。

一つ例をあげるとすれば、フランス人画家ビゴーの描いた風刺画である。

多くの教科書に、鹿鳴館外交や民権運動の弾圧など、彼が雑誌『トバエ』に描いた絵が掲載されている。でもこの雑誌、もっぱら居留地に住む外国人向けで、発行部数もごく少数だったので政府も黙殺するレベルだった。

悪くいえば、まったく影響力を持たなかったのである。

ところが、当時の様子がよくわかるということで、戦後になって初めて教科書に取り上げられるようになった。

つまり、歴史の教科書がビゴーという風刺画家を有名にしたというわけだ。


また、副読本によく載っている、ピラミッドの前で記念撮影している武士たちの写真。

キャプションには、「ヨーロッパに派遣された江戸幕府の使節団が、途中でエジプトに立ち寄った」といった説明があるだけだ。

でも実は、彼らは時間稼ぎのための捨て駒として組織されたのである。

このあたりの驚きの真相についても、ぜひ本書の中でじっくりご覧いただきたい。

さて、本書では、現在教科書に掲載されていないが、ぜひとも教科書に載せてほしいと思う絵や写真についても厳選して紹介している。

列車の中からホームに向かって選挙演説をする大隈重信、伊勢神宮にかかる宇治橋から人々が投げる銭を川の中でキャッチする人、戦時下で用いられた美しい女性の絵はがき、実際の風貌からかけ離れて鬼のような顔に描かれたペリー......などなど、きっと、見たことがない絵や写真が多く並んでいるはずだ。

なぜ私がそれをあえて選んだのかを知って、大いに驚き、楽しんでいただきたい。


●「歴史」は覆るからこそアップデートを!
数年前、私は高校教師を辞め、現在は大学で中・高の教師を目指す学生たちを教えているが、今年から中学校の学習指導要領(教育課程の基準で教科の内容を定めたもの)が一新された。

これにより、年号や事件・人物を丸暗記させる単調な講義形式の教え方は否定され、「主体的・対話的で深い学び」をコンセプトに授業を進めることが教師に求められるようになった。

生徒が自ら積極的に他者と議論したり協力したりしつつ、さらにもっと深く物事を追究していくような意識を培う、そうした授業をしなくてはいけなくなったのである。


いわゆるアクティブ・ラーニングというやつだ。

また高校でも来年から学習指導要領が変更され、新しく日本史探究と歴史総合という新教科が誕生する。

歴史総合というのは、近現代の日本史と世界史が融合した科目だが、これまでのように古い年代から時代を下って教えるわけではない。

環境問題、人権問題、地球温暖化問題など、現代の諸問題がなぜ起こったかを意識しつつ、その淵源にさかのぼって歴史的に考察し、その問題を解決しようとする態度を育成していくのである。

このように学校現場において、いま、歴史教育の在り方は激変しているのだ。


さらに、「縄文人は集合住宅に住んでいた」「東国では戦国時代の始まりは享徳の乱」「将軍綱吉は名君だった」など、歴史研究の進展によって常識が覆り、それに伴って教科書の記述も大きく変化しつつある。

そう、みなさんが習った時代の歴史は、もう古いのである。


そういった意味でも、ぜひ本書を読んでくださったのを機に、いま一度、新しい歴史を学び直してみることをオススメしたい。日本史の学び直しに役立つとともに、みなさんに歴史の本当の面白さをお伝えできると自負している。

ぜひ、昔見た教科書に載る絵や写真の驚きの真相や、多くの人に知られていないが実際にはあった歴史の真実をご堪能いただきたいと思う。


書き手:著者 河合敦
本稿は『絵画と写真で掘り起こす「オトナの日本史講座」』の「はじめに」「おわりに」から抜粋して作成

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