女子プロレスラーのジャガー横田さんが3月21日、紀伊國屋書店 新宿本店で著書『父と息子VS.母のお受験バトル 偏差値40台からの難関中学への大挑戦』の出版記念イベントに息子・大維志くんと登場しました。
この本の感想を聞かれた大維志くんは、「自分のQ&A以外は読んでない」と即答。「自分が経験したことが書いてあるので、読んでもあんま心に響かない」と取材陣を笑わせていました。
朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)のお受験企画からスタートした本書。勉強法や心のケアについてはもちろん、番組では伝えきれなかった想いや葛藤、中学受験に挑む息子の姿も綴られている一冊です。
親子バトルを繰り広げた、イベント当日のトークの模様を前編と後編にわけてご紹介します。
さっそく繰り広げられる親子バトル
ジャガー 本日はお集りいただき、ありがとうございます。お受験をされた方は同じ気持ちだと思って読んでいただけると思うのですが、大維志を中心に、家族全員で本当に頑張った戦いでした。受験中たくさんの葛藤があったんですが、終わってみて一番に思うのは、家族の絆ができ、家族ひとりひとりが成長できてよかったこと、合格ばかりが成功じゃないんだな、ということです。
大維志 こんにちは、大維志です。この本を読むと僕の気持ちがわかります。僕の体験談です。
この本は面白いので何回も読んでもらえたらいいです。
ジャガー 大維志は、自分のQ&Aのページと、どんな写真が載ってるかだけをチェックしてました(笑)。
大維志 本や番組で母親は僕のことを反抗期とよく言ってますけど、確かに反論はしています。
なぜなら母親と意見が食い違うからです。これが毎日起こっています。反抗期といっていますが実際は反抗期ではありませんから。誤解です。
ジャガー 反抗してるんだね。
大維志 反抗はしてないです。反論してるんです。論理的に話しても母にはほとんど通じません。
ジャガー そんなことはありません。
大維志 いい人に見えますけどめっちゃ悪い人ですから。
ジャガー 主人と息子は性格が悪いです(笑)。
受験を振り返って
ジャガー 2年くらい前から受験勉強を始めましたけど、実際集中してやったのは最後の半年だと思うんですね。受験の2週間くらい前、大維志が落ち込んでいたとき、初めてまわりへの感謝の気持ちをことばに表したことが印象に残っています。それだけで私は中学受験をして良かったと思えました。私自身が小学6年生のとき、受験は経験していませんが、親にそこまで感謝できたかというと、できていなかったことなので。大維志が辛いときにそう思ったっていうことは、本音だと思いますし、自然にそう感じてくれたことが一番心に残っています。
大維志 2週間くらい前に今までに感じたことのないような気持ちになりまして。本当に受かるのかなみたいな不安からのプレッシャーが積み重なって、精神的にダメージを受けました。そのとき、受験直前に支障がでるかもしれないと思ったのと、親にどれくらい感謝の気持ちを伝えられているのかと思いました。
ジャガー 合格だけを考えてやってきましたけれど、息子は本当に頑張ったので合格させてあげたかったです。でも、それはやはりみんなで乗り越えてきた結果なので、逆にいいことだけを考えるようにしたんです。落ちたという大打撃があった中で、そのほかにどんないいことがあったんだろうと思ったら、すごくたくさんいいことがあったんですね。家族がひとつになれたし、私たち親は子どものことを思いやれたし、子どもも親を思いやれた、こんなにたくさんいいことがあったじゃないかと思ったとき、第一志望に落ちたことがほんとは大きなことなのに、ちっぽけに感じられた自分がいたんです。
大維志 第一志望に落ちたとき、中学受験だけが目標ではなく、将来に向けて、高校受験に向けて頑張ろうと思いました。
いまは受験が終わって、受験の間にできなかったことをやっています。遊んだり、好きな勉強したり自由に動いています。受験勉強中は、自分が行けないYouTuberのラファエルさんのイベントに親父にかわりに行ってもらったこともありました。
ジャガー 知らなかった...。お父さんが大維志のかわりに行って、感動を教えてもらたの(笑)?
大維志 うん。でもそれも受験の勇気になったんですよ。
ジャガー お父さん、嫌だっただろうね。興味ないのに。
大維志 親父も同じYouTuberが好きで行ったんですよ。親父がちょうど行ける時間があって、ハイタッチしたよなんていろいろ話して慰めてくれたって感じですね。
後編はコチラ